JQM Paginations 動作サンプル3

「東京」の地名は、1868年9月(明治元年(慶応4年)7月)に出された江戸ヲ称シテ東京ト為スノ詔書により、江戸の町奉行支配地域を管轄する東京府が設置されたことに始まる。

江戸は東京と称することになったが、読み方については根拠となるような法令が出たわけでもなかった。「とうきやう」(呉音)が 正規に使われたが、明治20年代頃までは「とうけい」(漢音)も混在して用いられることも少なくなかった。日刊新聞の発達により 人々が情報を共有する機会が広がり、第1期国定国語教科書で「東京」の振り仮名が「トーキョー」と表記され(棒引き仮名遣い)、 混在はなくなった。一方、昭和初期までは「東亰」という表記も混用されていた。

この「亰」という文字は「京」の俗字である。「亰」を使ったのは、中国の東京(Dongjing,ドンジン)との混同を防ぐためともいわれるが、後に同じ字となった。