Ottehr
Ottehrはオープンソースのモジュール式EHRプラットフォームです。EHRはElectronic Health Recordの頭文字を取ったもので、日本では医療情報連携ネットワーク(厚生労働省)が該当します。
独自のカスタムEHRの開発や医療系ITスタートアップなどに最適だそうです。患者エンゲージメント(患者との積極的な交流促進の取り組み)や、遠隔インテーク(ケアマネと介護者またはその家族との面接)の他、データキューイングやスケジューリング、トラッキングなども備えており、HIPAA準拠(医療におけるHIPAAについてはこちらを参照下さい)となっているとの事。
日本と他国とでは医療業界の勝手も法も異なりますのでカスタマイズは必須となってしまいますが、日本でもEHRは課題となっていますが、そのうちの大きな課題の1つは、やはりコストになっているのでOSSを使う事で問題解決に繋がる可能性もあります。
Ottehrは開発者向けに設計されており、ゼロから開発するよりも労力を必要としませんし、モジュール式になっているので機能追加もしやすくなっています。カスタマイズが必要、と前述しましたが、Ottehrは開発者がサービス展開するEHRサービスのアカウントでログインする仕組みになっているので、ログイン方法はいずれにしてもカスタマイズが必須となっています。
日本の医療界隈は様々な問題を抱えており、結構深刻な状況にあります。EHRも各自治体で導入されていますが、そこでも新たな問題が生じています。Ottehrがその問題を解決・・するほどのポテンシャルがあるかは疑問ではありますが、選択肢の1つにはなるかもしれません。ライセンスは独自型で、基本的にはクレジットが必要、ただし帰属を消せる商用ライセンスの用意もあるそうです。