Pluely
PluelyはCluelyの代替として開発されたオープンソースのリアルタイムAIアシスタントです。Windows、MacOS、Linuxなど各OSで動作するクロスプラットフォーム対応となっています。
コロンビア大学の在学時に、使用している事がばれないAIベースの試験不正ツールを開発して退学処分になったLee氏が、この技術を利用して遠隔によるインタビューや面接時に隠しながらAIアシスタントを利用できるCluelyを開発し、8億円の資金調達を経てビジネス展開しました。
PluelyはこのCluelyの代替となるインビジブルAIアシスタントで、ビデオ通話・スクリーン共有・録音などで相手に検知されずにAIアシスタントを使う事が出来る、というもの。通話中の音声内容を解析したり画面上に映っているものをSSを撮って解析する、といった行為を相手に知られずにリアルタイムでAIから任意の回答を得る事が出来ます。
200MB以上のCluelyに対し、Pluelyはわずか10MBと非常に軽量で高速な動作、OSSである点、ローカルLLMの利用が可能なプライバシーファーストである点をメリットとしています。賛否はあると思いますが、それはさておきAIアシスタントの1例としてご紹介しました。
雑感
両者とも、いわゆる「チート」行為のためのツールですが、Cluelyの開発者が「計算機やスペルチェックと同じで、最初はチートとされたものも後に社会に受け入れられた。そういった技術の延長に過ぎない。」といった考えのようです。
とはいえ、最近では極小ワイヤレスイヤホンによる遠隔カンニングが発覚したTOEICの件や、もっとアナログなもので言えばナイフが犯罪に使われる、スマホが詐欺に使われる等、結局のところ悪意に道具は利用されるもので、使う人次第という結論に至りそうです。
今はAIが社会に浸透し始めたばかりで目立ちますが、未だにナイフすら悪意に対抗するのが難しいのを見ると、AIもうまく付き合いつつ悪い方向に利用された際に都度防止策を模索するしかないかなぁというのが個人的な見解です。

