RTranslator
RTranslatorはオープンソースのAndroid向けリアルタイム音声翻訳アプリです。テキスト翻訳にも対応しています。オープンソースで提供されるリアルタイム翻訳アプリとしては世界初だそうです。日本語を含む31か国語に対応しています。
アプリを起動すると2つの言語がLINEなどのコミュニケーションツールのようなUIが表示されます。音声を読み込むと、それぞれの音声を翻訳したテキストが表示されるので、アプリを起動しておけば双方の言語を拾って片方の言語にリアルタイムで翻訳してくれます。
設定は少し面倒というか、Googleの音声翻訳APIを使います。自分自身でAPIキーを用意する必要があるアプリなので現状では一般ユーザー向けの仕様では無さそうです。
一応手順をご紹介。Google Cloud Platformにアクセスしてプロジェクトを作成します。その後、「APIとサービス」のダッシュボードに移動し、Cloud Speech-to-Text APIとCloud Translation APIを検索して有効にします。それから「認証情報」に移動してサービスアカウントを作成、必要項目に入力して自動DLされたJSONファイルをアプリを入れたスマホに送ります。スマホでRTranslatorを起動してJSONを読み込めば利用可能になります。
ただ、APIの使用は基本的に有料なので無料トライアルを有効にする必要があります。約3万円分の無料クレジットが提供されますので3万以内なら無料でリアルタイム翻訳アプリを利用可能です。ただ、バックグラウンドでも動くみたいなので便利っちゃ便利ですがバックグラウンドでは動作しない設定やAPIの制限等を適切に設定しないと意図しない請求が発生する可能性もあるので注意が必要です。
使用してみた感想は結構な精度、というかまぁGoogleのSpeech-to-Text APIを使うので、精度はGoogleの音声翻訳を試されれば良さそうです。今は海外旅行をする機会も少ないでしょうが、あると便利かもしれませんね。ライセンスはApache-2.0です。