GoogleのSERPsから特定のドメインを非表示にするChromeエクステンション・Personal Blocklistを使ってみた

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少し出遅れましたが、Google公式
のChromeのエクステンションで、
SERPsから特定のドメインを非表示
にするPersonal Blocklistを試して
みましたよ。スパムサイトに困ってい
るのなら導入してみては如何でしょう。
シンプルな機能で使いやすいです。

14日にOfficial Google Blogにてリリースが発表されたPersonal Blocklistは、検索結果から特定のドメインを非表示にするエクステンションです。

Personal Blocklist


SERPs(検索結果)から特定のドメインを自分で非表示に出来るエクステンションです。自分にとって低品質と感じるサイトをドメインごと除くことで、SERPsを最適化出来る、というもの。

使い方


使い方は非常に簡単です。SERPsで非表示にしたいドメインを Blockすればいいだけ。キャッシュの脇あたりにリンクが表示されます。

試した

国産のWebデザインギャラリーサイトが一番参考になるのでまとめたという記事でテストしてみます。

試しに消してみます。↓

ちと分かりにくいですが、非表示になっています。これは「個別のページ」では無く「ドメイン」を非表示にします。


分かりやすい例になるように、Googleを非表示にします。非表示にしたのはGoogle マップでしたが、概要ページやiGoogleも非表示になります。赤くなっているのは一時表示している為です。


アメーバのようなサブディレクトリのURLをユーザーに与えるブログサービスもこのように。


サブドメインはこのように調整可能です。

SERPsの最適化に如何でしょう。以下よりインストール出来ます。

Personal Blocklist

ここから少しSEOっぽい話

ずらずらと書きますが、普通に皆さん既知の内容だと思うので適当に流してください。

Personal Blocklistを試して見て、少し懐かしいSearchWikiを思い出しました。同じようにSERPsで自分にとって不要なコンテンツを非表示、或いは順位を上下出来るというものでしたが、Personal Blocklistと大きく異なるのはユーザーの意志が有るか無いかという点です。

SearchWikiはユーザーの意思に関係なく「Googleそのものの仕様変更」という形でしたが、これは予想通り不発に終わりました。今回はChromeの拡張機能で、ユーザーの意志に任せてくれました。SearchWikiは2008年11月20日に、Chromeは2008年9月3日に誕生と、ほぼ同時期。引退したSearchWikiの意志はChromeがしっかり受け継いでいたようですね。

目的は品質向上

We’ve been exploring different algorithms to detect content farms, which are sites with shallow or low-quality content. One of the signals we’re exploring is explicit feedback from users.

上記のようにGoogleオフィシャルブログにも言及されていましたが、基本的にはユーザーからのデータ収集が目的のエクステンションです。

コンテンツファームと呼ばれる低品質なサイト(どこかの記事をコピペしてるサイトとか重複したコンテンツの量産をしてる的なサイトとお考えください)を割り出したい、でもアルゴリズムが限界(とは書いてないけど)だからユーザーのみんなに低品質なサイトをPersonal Blocklistを通して教えてくれ、というのがPersonal Blocklistの表向きのリリースの理由です。(真意は分かりません。)

BlockしたドメインデータはGoogleへ送られ、検索品質の向上に役立てられます。つまり、Personal BlocklistはユーザーがSERPsを最適化する事でGoogle検索品質のフィードバックを送信するツール、という事になりますね。

Google、低品質なサイトが検索結果に与える影響への対策を強化というニュースが先月流れましたが、その第一弾という感じかもしれません。(厳密には現在もパーソナライズ化によって、SERPsに影響を与えるデータをユーザーから収集しています)ですが、Personal Blocklistだけでは情報収集としてはまだまだ足りないでしょう。今後もこういった動きはありそうです。

「レンタルブロガーは今すぐ独自ドメインでのブログに移行するべき!」

と、脅しをかける業者さんもいそうですけど特に焦る必要は無いかと思います。Personal Blocklistは、ドメインごとの評価なのでサブドメインで運営するようなレンタルブログはネガティブな見方をすれば一見不利ですが、そのドメイン下のブログも同時にすべて非表示になってしまうのは微妙に感じる方もいるので、逆に非表示にされにくいかもしれません。

勿論、個人的にはドメインを取って自分でコンテンツを管理したほうがメリットは多いと思います。ですが、このPersonal Blocklistの出現でレンタルブログ危うし!みたいな事にはならないでしょう。

そもそもGoogleは低品質なサイトを探して欲しいだけですので、一目でコンテンツファームでは無いと判る、普通にユーザーが沢山いるようなブログサービスには何の影響も無いでしょうね。

ですので、例えば嫌いなWebサイトがあったとして、嫌いだからという理由で非表示にするのは特に問題有りませんが、その行為が順位に影響を与えるかどうかはまた別問題でしょう。ただし、同意見のユーザーが多数存在するのであれば話は別になるかも知れません。

まとめ

低品質かどうかはユーザーが決めることではありますが、低品質と感じる方が多いサイトはいずれ順位下降を余儀なくされそうです。僕自身は、OKWaveの質問が色々なところでも使用されているので、内容が同じ質問ページがSERPsに並ぶとたまにストレスを感じます。

これをコンテンツファームと呼ぶのは一応控えておきますが、常識的に考えて重複したコンテンツが複数並ぶのは優れたSERPsとは言えません。Webサービスを運営している方も、身に覚えがあるなら少し考えたほうがいいかも知れないですね。

とりあえず今後のGoogleの動きが楽しみです。以上、Personal Blocklistのレビューと雑感でした。