キーワードによってはSEOの結果、
上位表示が達成されたとしても
コンバージョンが思ったほど伸びない事も
あります。キーワードにおけるコンバージョンの
差を考察します。ただし、
主に「インターネット上」での収益に限ります。
キーワードにおけるコンバージョン率の差異
キーワードによってコンバージョンは差が生じます。当然ながら理由があります。
ではなぜ差が生まれるのでしょうか。比べてみてみます。
コンバージョン率が上がり易いキーワード
コンバージョン率が上がり易いキーワードとしては以下が挙げられます。
- 緊急系
- 秘密系
- 恐怖系
緊急系
冠婚葬祭、トラブル(水道管破損、水漏れなど)、お酒の飲める店(急な接待、幹事決定等)
などが挙げられます。緊急系の場合は「検索=既にお金を出すつもり」である事が多いので
コンバージョン率は高くなりやすいキーワードです。ただし、ユーザーは緊急での訪問
ですので、Webマスターの迅速な行動が求められます。
秘密系
探偵、興信所、法律相談、医療(性病、包茎手術、美容整形等)が挙げられます。
多くの場合、「出来る限り顔を見られたくない」という審理があるため、極力ネット上で
事を済ませたいという心理が働きます。医療系は最終的に院に行かなくてはなりませんが、
アクセス自体は集まりやすく、情報サイト等は広告収入も得やすいかも知れません。
既にレッドオーシャン化しているようですが・・
恐怖系
火災、防犯、事故など恐怖を感じていると人はとにかく落ち着きたい性質があるので
検索しているユーザーは既に金銭を投じる覚悟でいることが多いでしょう。
ただ、この場合、その恐怖心を煽るような内容はモラルに反します。
恐怖心を煽られたユーザーはパニックになり、他のサイトでより多くの
情報を集めようとしますので結果的に逃す事になりかねません。
コンバージョン率が上がり難いキーワード
コンバージョン率が上がり難いキーワードとしては以下が挙げられます。
- 欲求系
- 高額系
- 情報系
欲求系
アパレル、通常飲食店、旅行などが挙げられます。いずれにしても人の欲求は
「キーワードとして言葉にし難い」という点が最大の原因だと思います。
例えば女性がブーツを求めていても「かわいい」「素敵な」「自分のコートに合う」など
抽象的です。イメージはあっても「素材はエナメル、カラーはライトピンクでサイズ23、ヒールもある」
というように出てこないので「キーワード」がユーザー本人が分かりません。
また、衝動で行動する為、探しているうちにテンションが下がって「今度でいいや」となりがちです。
高額系
電化製品、土地、車などは「購入」よりも「情報収集」である事が多い為、アクセスに対して
コンバージョン率は高くはならないでしょう。単価が大きい為、一つでも売れれば利率も
悪くないでしょうが、コンバージョン率としては期待できません。また、高額な為、失敗に
対する不安などもコンバージョン低下を手伝います。高額なプロダクトを取り扱う
コンテンツは如何にユーザーに安心感を与えるかが重要です。
情報系
例えば「SEOが絶対に成功する裏技!」「1日1時間労働で年間1億を稼ぐ方法」などは
まだまだ良く見かけますが、多くの場合、ネット上に無料情報があり、簡単に検索する事が出来ます。
仮にその無料情報が間違っていたとしてもユーザーは「間違っている事」に気が付かないので
見た時点で満足します。「有料情報」はその情報が正しいかどうかはコンバージョン率に比例しません。
「コンバージョン率が高い=儲かる」ではない
コンバージョン率が高いからといって儲かる訳では有りません。確かに収益は
得易いかもしれませんが、コンバージョン率が高いキーワードの多くは必要に
迫られた場合であって、「継続的に必要」では無く、単発的からです。
1ヶ月に1つのコンバージョンでも達成できればコンバージョン率100%です。
もちろん率は高い方が収益も増えやすいですが。
大事な点は取り扱うプロダクトの単価に対し、収益が~%なのか、と言う事です。
キーワードに対するWeb制作とSEOを
上記のことからキーワードに適したWebデザイン、SEOを考えなければなりません。
例えば欲求、衝動系のコンテンツ、アパレルならその衝動をかき立てるデザインや
SERPsに表示されるスニペットキーワード、ニッチキーワードを重要視したロングテール
での対策が必要でしょうし、秘密系である探偵系サイトなら、ユーザーの心理を
最大限考慮したサイト作りが必要です。例えば探偵のサイトで音が出る、
などは最悪です。秘密系コンテンツのサイトは如何に早く用を
済ませられるかが鍵です。
そういった意味ではSEOよりもPPCの方が効果的かもしれません。
相談、連絡の際に「携帯でメールを取得する」ようにした方が達成率が
上がり易いでしょう。ユーザーの心理としては「極力そのサイトに行きたくない」でしょうし。
逆に渋谷109系アパレルECサイトなどならテンションを挙げる名目で
音楽を流すのもも有りかと思います。お勧めはしませんが。欲求系は
長く滞在してもらい、購買意欲を促進させる事が重要です。
まとめ
ネットで収益を上げようと思ったら、まずはキーワードだと思いますが、そのキーワードは
ユーザーにとってどんな物なのかを考えてからSEO、SEM、PPCなどを考える必要があります。
キーワードが決まって、そのキーワードを上位に表示しても収益に結びつかないようでしたら
キーワードの事を良く調べた方が良いかも知れませんね。
補足
全ての事に言える情報では有りません。欲求系でもコンバージョン率が高い場合も
有るかもしれませんが、「こういう傾向にある」という形でお受け止め下さい。