多機能を誇るオープンソースのCMS,
eZ Publishの日本オフィスがまもなく
デビューします。
最近になって知ったCMSですが(遅い?)、
多機能なばかりではなく、次世代SEO対策に
必要不可欠なサイト多言語化が容易に
出来るとの事です。これは興味深い。
以下SourceForge.JPより引用しました。
オープンソースCMS「eZ Publish」のeZ Systemsが日本オフィスを開設へ
2008年09月19日
ミツエーリンクス(本社:東京都新宿区)は2008年9月19日、オープンソースCMS「eZ Publish」の開発元であるノルウェーのeZ Systemsと共同で、同社の日本オフィス「eZ Systems Japan」を設立すると発表した。「eZ Publish」の日本でのシェア拡大を目指す。開設日は11月5日。eZ Systems Japanは、eZ Publishの日本市場向けの開発・サポート提供の拠点となり、eZ Publishを導入した企業は本国ノルウェーと同様のサポートを受けられるようになるという。また、日本でのマーケティング活動、国内パートナー企業向 け教育・決済業務なども行う。
eZ Systemsの現地オフィスの位置付けで、ミツエーリンクス社内に置く。法人化は現在のところ未定。スタッフ数や具体的な活動などの詳細は今後両社で詰めてゆく。
eZ Publishは、PHP言語で開発された100%オープンソースの企業向けCMSソフト。ミツエーリンクスは、国内パートナー企業の一社としてeZ Publish導入支援・サポートビジネスを展開している。
以下はeZ Publishの特徴です。
(※公式サイトを参考にしています。実際に使用した感想ではありません)
インタ−フェ−ス
eZ Publishには、”Website Toolbar”と呼ばれる、フロントエンド・ツ−ルバ−があるそうです。
このツ−ルバ−を利用することで、管理者は更新等を行う仕様です。
編集の権限を持ったユ−ザ−がログインすると、このツ−ルバ−が現れ、編集インタ−フェ−スには
WYSIWYGエディタ−が装備されていて、HTML等の知識を持たなくても、
Wordの様な文書作成アプリ感覚で、コンテンツの作成が出来るとの事です。
コンテンツ作成
Wordだけでなく、「アンチWindows」の為の(かどうかかは知りませんが勝手にそう思っています)
Open Officeで作成した文書を、eZ Publishを通じてサイトのコンテンツとして公開可能。
オフライン環境でのコンテンツ作成も可能と言う事になりますね。表や画像の挿入、箇条書きにも
対応しているそううです。素晴らしい。文章アプリケーションで生成したファイルをインポート
する事で設定されたデザインに沿って自動でHTML化するのでしょう。
マルチアップロード機能を利用すると、複数の文書ファイルを一度にアップロ−ドすることも可能。
私もOpen Officeユーザーなので助かります。
多言語化
複数言語を持つウエブサイトを効率的に構築することが出来る。これが最大の特徴だと思います。
文章に限らず、全て複数の言語を持つことが出来るため、言語別のバナ−設定や
商品の料金設定なども行えるとの事。ECサイト、メーカーには最高のCMSではないでしょうか?
メインの言語にてコンテンツを作成すると、その言語を基に複数言語への翻訳が行えます。
翻訳中に基の言語を表示することも出来ますので、基の言語を参考にしながらの翻訳が出来ます。
プレビューを見ながら視覚的に多言語化出来る要素は非常に大きいと思います。
ユ−ザ−が選択する言語によって、メニュ−やコンテンツを選択された言語で表示、
選択した言語でのペ−ジが存在しない場合は、メインの言語にてペ−ジを表示するか、
ペ−ジを表示しないかの設定も行えるとの事です。この多言語もモジュールだとしたら
今後多くの言語に対応してくれるのではないでしょうか?
URLも翻訳に沿って表示されますので、英語のURLが”http://ez.no/easy”のペ−ジの
フランス語訳では、”http://ez.no/facile”と、URLも自動でフランス語表記となります。
1記事作成すると言語対応ページが複数吐き出される、という事でしょうか。
複数ファイルの同時アップロ−ド
eZ Publishでは”Multi-upload”機能を利用し、文書ファイル、画像、動画を一度に
複数アップロ−ドすることが可能のようです。ローカルから、アップロ−ドしたいファイルを選択。
eZ Publishはファイルの種類を検知し、適当なオブジェクトとしてウエブペ−ジにアップロ−ド。
この機能を利用すると、写真ギャラリ−や動画ギャラリ−が簡単に作成出来ます。 こういう
高機能なアップローダーが標準装備とは嬉しいですね。作業効率も上がるでしょう。
ギャラリ−
eZ Publishは、アップロ−ドされた画像をデザインにあったサイズへと自動で調整し、表示。
また、ギャラリ−にアップロ−ドした写真は、他のペ−ジにて再利用することも可能だそうです。
サムネイルを自動で作成する、と言う事かな?サイズの指定が出来るといいですが。
動画
eZ Publishでは動画も一つのオブジェクトのようです。動画ギャラリ−も用意に作成可能。
eZ Publishのエクステンション、 eZ Flowでは、Flashプレ−ヤ−が装備されているとの事です。
動画が当たり前の時代ですし、イメージを伝える大事なツールですよね。標準装備はありがたいですね。
Web 2.0
eZ Publishには、タグクラウド、ブログ、フォ−ラム、投票機能が備えついているそうです。
この辺は最近のCMSでは当たり前の機能になってきましたね。「当たり前」なのが凄いですが。
管理者インタ−フェ−ス
管理者インタ−フェ−スは、ウエブサイトの技術的設定やカスタマイズを行うためのツ−ルが装備された、
バックエンドインタ−フェ−スで、言語、ワ−クフロ−、アクセスコントロ−ルなどの設定から、
システムのカスタマイズまで、必要に応じた変更を施すことが出来るとの事です。
この辺、極力日本語にして欲しいですね。Japanオフィスがそこまでユーザビリティを考慮してくれれば。
もうなってるのかな?使ってないので分かりません。
アクセスコントロ−ル
eZ Publishのアクセスコントロ−ルシステムは、階層を持ち、ロ−ルベースで各ユ−ザ−/ユ−ザ−グル−
の権限設定を行えます。特定のユ−ザ−グル−プに限らず、ユ−ザ−個人に、ウエブサイト全体、
又ははペ−ジ毎の権限を設定することが出来るそうです。この権限システムがあれば
全世界対応のブログサービスとかも夢じゃないでしょうね。コントロール画面の多言語化も
出来ればあとは宣伝だけですしね。
ワ−クフロ−
eZ Publishにはワ−クフロ−システムが備えついていて、例えば、編集プロセスとして、
コンテンツの公開前に編集長による承認を必要とする場合、公開予定のコンテンツは全て
編集長へ承認依頼のリクエストが送られ、承認が下りるまで”保留”というステ−タスを保つ…
というようなワ−クフロ−が想定出来ます。 これ、利用者には煩わしいかもしれませんが、
Webマスターにとってサイトを守る為には絶対必要な機能ですよね。
また、有料会員を持つサイトであれば、会員費を支払ったユ−ザ−は、支払い確認後、自動で
有料会員のユ−ザ−グル−プへと移され、有料会員サイトへのアクセスが与えられる
というようなフロ−も考えられます。 有料会員制サイト、というと思いつくのはアダルトサイトですが。
今後は所謂「入場料」が必要なサイトも出てくるかも知れませんね。Webサイトのユビキタス化も
考えられますしね。
バ−ジョニング
eZ Publishにはバ−ジョニング機能がついているようです。コンテンツに変更が加えられた場合、
誰が何時その変更を行ったかという履歴と共に新しいバ−ジョンを保存。また、いつでも過去の
バ−ジョンをコピ−し、復元させることが可能、誤った変更が加えられた際にも安心ですね。
コンテンツモデル
eZ Publishは、柔軟なコンテンツエンジンを持ち、必要に応じて、 コンテンツクラスを設定する
ことが出来ます。既存のクラスを編集することはもちろん、完全にオリジナルのクラスを
作成することも出来ます。とありますが、この点は少々ピンと来ません。
使ってみないと何とも言えませんね・・・
コンテンツの再利用
既に作成済のコンテンツに、ロケ−ションを加えるだけで、複数のペ−ジに表示することが可能。
例えば、新しいニュ−スを、会社のニュ−スペ−ジに作成し、そこにコミュニティのニュ−スペ−ジを
新たにロケ−ションとして追加すると、コミュニティニュ−スのペ−ジにも同じニュ−スを表示。
既存のコンテンツを再利用することで、何か変更を加える必要が起きた場合、オリジナルの
コンテントに変更を加えるだけで、全てのペ−ジに変更が加わり、運営上の手間を省けます。
これは素晴らしい機能ですね。CMSならではの機能ですね。「変えない」事も出来ると
なおいいですね。その辺は説明ありませんでした。
複数サイトの構築
eZ Publishでは、一つのインストレ−ションで、複数のサイトを構築することが出来る様です。
コンテンツ / 機能 / デザインも必要に応じてサイト同士で共有することも可能との事。
複数サイトを運営しながら、一つのインストレ−ションとして全体を把握することが可能との事。
Nucleusのように一個一個作成するのでしょうか。だとするとちょっと面倒な作業ですが、
オンライン上で出来るといいですね。
SEO
サイトマップ生成や、フレンドリ−URL、セマンティックXHTMLでSEOに有効な
コンテンツの作成を助けます。としか書いてありませんが、これだけ多機能なCMSなら
あまりSEOの事は考えなくてもいい気がします。膨大なコンテンツがあれば
それ自体がSEO対策となりますしね。
感想
ほぼ引用、多少意見を入れて記述しましたが、大きなCMSでありながら、
知識を必要としない仕様っぽいです。もうダウンロード出来るので遊ばせている
ドメインやサーバースペースがあるなら試しにDLしてみては如何でしょうか。
次世代高機能CMS、eZ Publishの紹介でした。