仮想分散ファイルシステム(VDFS)が搭載されたオープンソースのクロスプラットフォームファイルマネージャー・「Spacedrive」

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Spacedrive


Spacedriveは仮想分散ファイルシステム(VDFS)が搭載されたオープンソースのクロスプラットフォームファイルマネージャーです。

Rustで書かれたVDFSにより、複数デバイスのファイルを1か所で管理できるようにし、ユーザーの持つ様々なデバイスのストレージ容量と処理能力を安全で直感的に使えるパーソナル分散型クラウドに統合する、というものだそうです。

VDFSとは様々なストレージレイヤー上で動作するように設計されたファイルシステムで、単一デバイスに限定されずに、多くのデバイスでコンテンツを操作しアクセスするための統一されたAPIを備えます。各デバイスのストレージの仮想インデックスを維持し、クライアント間でリアルタイムにデータベースを同期させることで実現されています。また、CAS(Content-Addressable Storage)を用いてファイルを一意に識別し、ストレージの場所に対する論理ファイルのパスを記録します。

What is a VDFS?を翻訳しました。VDFSに関しては2018年にHaoyuan Li氏によって論文が書かれています

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ざっと見た感じクロスプラットオームでリアルタイム同期が可能なファイルマネージャー、という感じでしょうか。一貫したUIで管理可能で、サードパーティに個人情報等や金銭の支払いを与えることなく同期する事が出来る・・というもののようです。ベンダーロックインや検問、漏洩の心配も減るかもしれません。Spacedriveは現時点ではWindowsとLinuxのみの対応となっていますが、近日中にmacOS、iOS、watchOS、Androidなどに対応するそうで、対応次第Githubにリンクが追加されるそうです。

整理整頓が苦手な方や様々なデバイスを使うクリエイターなどには特にオススメだそうですが、スマホやタブレット等の容量問題でクラウドサービスに依存せざるを得ない方も少なくないかと思いますが、別途何かしらのマシンを持っていればストレージサービスのコストも無くなり、管理もしやすくなる、デバイス間のファイル転送の手間が無くなるなど色々な問題解決に貢献してくれるかもしれません。

既存のファイル同期とは異なる、ちょっと未来を感じる事が出来るアプリケーションですね。まだ開発段階にあり、実験的な機能もあるそうで今後の開発次第では機能が変更するかもしれないそうです。引き続き注目したいですね。ライセンスはGPLとの事です。

Spacedrive

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