Web制作にあたり出てきがちな問題が
「クライアントがFlashを使いたがる」という事
だと思います。Web製作会社も様々でSEOを
考慮したWeb屋さんからデザイン重視のWeb屋さんまで
様々かと思います。Flashはロボットも
読み込むようになって来ているようですが、
読み込まない事もやはりあるようです。
そこでGoogleが提案するsIFRを導入する、
と言う手があります。
以下、Googleウェブマスター/サイト所有者 ヘルプより引用。
Flash や画像などのテキスト以外のファイル
Google では Flash ファイルのコンテンツをインデックスに登録できますが、
他の検索エンジンでは登録できない可能性があります。Flash ファイルと同じ
内容のテキストを提供すると、他の検索エンジンでもコンテンツをクロールして
インデックスに登録できます。また、sIFR (Scalable Inman Flash Replacement)
の使用もご検討ください。オープン ソース プロジェクトの sIFR では、
テキスト要素を Flash オブジェクトに置き換えることができます。この技術を
使用するとコンテンツやナビゲーションは埋め込み Flash オブジェクトによって
表示されますが、コンテンツが HTML ソースに含まれているため、Flash を使用しない
ユーザーや検索エンジンでも読むことができます。
sIFRはHTML上のテキストをJavascriptでFlashムービーに置き換えて、
アンチエイリアスが掛かった選択可能なテキストとして表示する手法の事で
Shaun Inmanという方が世に広めた手法です。
見た目はcssによる画像置換でもテキストのコピーは可能、というフォントデザインの
画期的な手法で、Googleのロボットも「通常のHTML」として読み込むようですので
Flashでのナビゲーション制作によるクローラビリティとして使用出来そう。
MTでも採用されているようですので、今後は無視できない手法になるかも知れません。
実際に使用したサイト。記事タイトルのテキストがドラッグ可能です。
と、思ったのですが、フォントファイルを丸ごと読み込む使用で
文字数の多い日本語だとファイル容量が大きすぎて重くなるようです。
sIFRは英語のみの方が良さそうです。
日本語用のsIFR、BJKit
そこで、変わりになるか分かりませんが、sIFRの日本語バージョン的
なモノを作成してくれている方がいらっしゃいました。
それがBJKit(BeautifulJapaneseKit)です。
キャッシュを使っての表示らしく表示スピードも軽減されているようです。
以下はsIFRとBJKitに関する情報を提供されているサイトへのリンク集です。
sIFR
- 選択可能なアンチエイリアス文字を出力する『sIFR 2.0』導入メモ – Archiva
- sIFRの設置方法
- sIFR用のFlash FileをWeb上で簡単に作れるツール
- デザインとSEOを両立させる一つの手法 「sIFR」 SEO見習いの覚書
- sIFRは日本で流行らなくてよかったのである※これもまた一理
- Flashテキスト(sIFR)の使い方
- sIFR WordPressプラグイン
※Yahoo!はインデクシングしなかったという実験報告。必見です。
BJKit
- BJKitダウンロード
- JavaScriptとswfでフォントを美しくする、BJKit | DesignWalker
- Movable TypeにBJKitを導入
- 素材を駆使して表現力アップ ベクター形式によるイメージ描画方法-ITPro
まだ実用段階、と踏み込むのは早いかもしれませんが、今後はロボットも
Flashを今まで以上に読み込むようになって来るでしょうし、Webデザイン
を今まで以上に考慮したWebサイトでもSEOの結果を出しやすくなる動きが
あるのは嬉しいですね。