多くのWebサイトで見かける「リンク集」。
Webマスターなら1度は経験、または
今も相互リンク等を行っている方も
多いのではないかと思います。
今日はそのリンク集を最適化、コンテンツ化しよう、
という記事です。
勝手にLCO(Link Collection Optimization)などと造語を作ってみたりして。
まず、リンク集=殆ど外部リンクとなりますが、SEOに多少でも触れていれば
外部リンクに抵抗がある方も多いかと思います。個人的に外部リンクは、
するかしないかで言えば、一定の条件を満たした場合においてはした方が
メリットがあると考えています。考えられるデメリットと言えば
・スパムサイトにリンクしていた場合はマイナス評価を受ける恐れがある
・リンクジュース(PageRank)を渡す
・ユーザーにとって利便性が無い
等が挙げられるかと思います。ではリンク集にメリットがあるように対策するには
どうすればいいのか考えてみました。
※マイナス評価に関しては、「無いとも言い切れない」ので記載しました。
ユーザーに利便性のあるリンク集
ユーザーに利便性がある、というのはWebサイトにおいて基本中の基本です。
どちらかと言えばマイナスイメージのあるリンク集ですが、例えばブロガーさんの
「まとめ記事」はリンク集である事もしばしば。そのリンク集が優れたものなら
被リンクが集まり、有益なコンテンツと化します。
実は大したデメリットが無い
外部リンクを貼る事のデメリットは?と聞かれたときにSEO担当者なら間違いなく
PageRankを渡す事、と答えるのではないでしょうか?確かにPageRankは渡りますが、
PageRank自体、Googleにおける200(100?)以上あると言われる評価の一つに過ぎません。
photo by wiki
PageRankそのものはランキングに影響が出るでしょうが逆に、有益なリンク集と
する事で被リンクが得られればPageRankは上昇するでしょう。海老で鯛を釣るイメージです。
この海老(外部リンクによるリンクジュース)を勿体ないと思うかはWebマスター次第です。
個人的には全てnofollowにするのもナンセンスというか、セコい気がします。
発リンクがいつくあっても同じ量
私もプロではないし、検証したわけでも有りませんが、PageRankを渡す、リンクジュースが
ある一定、仮に10を渡すとして、発リンクが1つあればその1つに10が渡る。でも発リンクが
2つあれば5ずつ渡る形になると解釈しています。参考はWeb担-PageRankの仕組みをどうぞ。
つまりそのページに外部リンクが1つだろうと2つだろうと全体的に流れるリンクジュースは一定
と言う事で、そのページの外部リンクの数を減らしたからといって、そのページが渡す
リンクジュースの量は変わらないということになります。
違ってたら勉強不足です。ごめんなさい。
リンク集を有益コンテンツ化した実例
実例が最も分かりやすいですね。今回はブログ記事を例に挙げたいと思います。
2007年とかなり前の記事ですが、リンク集がコンテンツ化してると感じて頂けると思います。
良く利用させていただいているMashableの記事から6記事あげます。
補足ですが、Mashableは1つのWordpPressで出来ている複数人による運営ブログです。
OPEN SOURCE GOD
オープンソースのソフトウェアを480個集めたリンク集です。
PageRank5
deliciousにて3400以上のブクマ
※deliciousはnofollowリンクです
※外部リンクが480あるわけではありません
ONLINE PRODUCTIVITY GOD
オンラインの生産性アプリケーションを400個集めたリンク集です。
PageRank4
deliciousにて1200以上のブクマ
WORDPRESS GOD
WordPress関連記事を300個集めたリンク集です。
PageRank4
deliciousにて2900以上のブクマ
ONLINE MEDIA GOD
メディア関連のツール等を400個集めたリンク集です。
PageRank4
deliciousにて1600以上のブクマ
FIREFOX GOD
FireFox関連情報をを300個集めたリンク集です。
PageRank4
deliciousにて882以上のブクマ
SOCIAL NETWORKING GOD
ソーシャルネットワーキング系サービスサイトを350個集めたリンク集です。
PageRank5
deliciousにて1100以上のブクマ
いずれもページ自体が上位表示される訳では有りませんが、ブクマ数が
ユーザーから評価されている何よりの証拠です。当然リンクから人も流れてきますし、
トラフィックを稼ぐ有益なリンク集、コンテンツという事になります。
それはそうと、平気で自分の書いた記事にGODとかタイトル付けちゃうのも凄いですね。
【追記】
表記ミスを修正しました。ご迷惑お掛けいたしました。
どんな小さなものでも、工夫の余地は無限にある。
「どんな小さなものでも、工夫の余地は無限にある。」
これは「針の未来を切り拓いた男」高橋敏雄さんという方の信念です。
SEOやビジネスでも同じ。SEOも小さな積み重ねです。SEOコンサルの松尾さんの
ユーザビリティテストと「poo(プリントアウト最適化)」という記事もそういった視点も
あるかと思います。
効果があるとか無いではなく、ユーザーの利便性を考えられるかそうでないか。
重要な事はアクセスアップよりもコンバージョンです。今まで行った相互リンク集は
そのままで問題ないと思いますが、こういったコンテンツ作成の方法もありますので
興味がありましたらぜひお試し下さい。
まとめ
私の考えるLCO(Link Collection Optimization)をまとめてみますので参考までに。
- リンク先が分かるように1つ1つに簡単な詳細を一言添える(オリジナリティ)
- リンク集ページを1つのページにして見出しを利用してカテゴリ分けする(ユーザビリティ)
- 重くなる恐れがあるのでバナー等は控える。多少の画像は逆にアリ(ユーザビリティ)
- 量が多い場合はもくじと「上へ戻る」を作る(ユーザビリティ)
- リンク切れ(デッドリンク)をチェックする(SEO)
- テキスト中心でも使い易くする為、リンクカラーは見やすいようにする(ユーザビリティ)
- リンクが100以上でもペナルティは受けないが、気になるなら複数に分ける(クローラビリティ)
- 本当に自分が有益と思えるページに極力抑えるまた、「リンクしてくれたから」では
キリがないのでオリジナリティを追求する(オリジナリティ) - 手動で行う。自動収集はペナルティの可能性のある行為に成りかねない(SEO)
- 別ページのコンテンツ内で必要があればリンク集ページに誘導する
個人的に外部リンクは_blankを使用して別窓にしています。私自身、サイトを
見ている途中で参考にしたい時に外部リンクに移動しますが、元ページに
戻るのが面倒なので。。ただ、_blankは「ユーザーの自由を奪う」として
W3Cでは推奨されていません。自己判断で問題ないと思います。
【ヒント】
LCOにうってつけのWordPressプラグインがあります。ご参考まで。
Broken Link Checker
デッドリンクがあるとダッシュボードに表示&自動で打ち消し線を入れるWP To Top
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