目出度くもPR4になったSphinn Japan内
で早くもSEOの議論が沸いていますので横槍を
入れてみようと思います。というか、
記事内容は単純に自分の考えですが。
議論は「SEO対策の薬箱」内のSphinn投稿記事です。
私なりの「正しいSEO」を考察してみたいと思います。
絵で見る最適化「正しくないSEO対策」 – SEO対策の薬箱
元記事:絵で見る最適化「正しくないSEO対策」
元記事をご覧頂いてから読んでいただければ幸いです。
正しいSEOと正しくないSEO
議論はずばり「正しいSEO、正しくないSEOって?」という内容です。
スパムの定義同様、尽きる事の無い話題だと思います。
元記事は「正しいSEO手法」を記述されています。
この記事に対し、SphinnユーザーのPiroさんは以下のようにコメントされています。
正しいSEO対策って何でしょうね?
ブログの記事のそれがほんとに正しいんでしょうか?
正しいSEOなんて無いと思いますが?
内部対策であれ外部対策であれ
意図的に検索エンジンの順位をあげようとするんですから
どんな綺麗事言ってもSEOを生業とするには
大なり小なりスパム行為をしていると思います。
京都のSEOコンサルの松尾さんがいいと言っていますが
彼もブログパーツを使ったSEO対策でナチュラルリンクを集めるといった
隠しリンクと大して変わらないリンクを集める方法を推奨していますよね?
ナチュラルリンクと言ってますが人為的に集められるリンクなんですから
ナチュラルリンクとは言えません。けれどそれが有効である現状では
その行為はスパムとは言えないかなと思います。実際大企業は
リンク買ってますしそれを否定している時点でプロ?とは思えないですね。
まず最初に、「大なり小なりスパム行為をしていると思います。」の部分ですが、
私はしていました。一応過去形にしておきます。コメントをされたpiroさん
の仰るスパムの定義が私には分かりませんが、大なり小なりスパムを
行っている事は否定できません。それは検索エンジンであるYahoo!でさえ
スパム紛いの内部対策を行っているとの事もあるくらいです。
また、私がSEOを行っているあるキーワードの1位は有料リンクでPR5を
貰っています。こればかりは否定できません。しかしながら全てのサイトが
スパムになる行為であるかは判断しかねる所です。
内部対策であれ外部対策であれ
意図的に検索エンジンの順位をあげようとするんですから
これについては、難しいところです。仮に全てのWebマスターが
SEO行為そのものをしなかったとします。例えば全てのECサイトが
「店名のみ」でタイトルを組んでいたとする。タイトルにキーワードを入れる
行為はSEO対策の一環ですから意図的に順位を上げているとなるので
キーワードは入れることが出来ません。それで、ユーザーは目的のECサイトを
どう探せと言うのでしょうか。SEO=スパムだとすれば検索をするユーザーは
目的のサイトにたどり着けません。これは検索エンジンも意図するものではありません。
目的のサイトに行ける、と言う事
検索エンジンを使用し、目的のサイトに行くと言う事は少なからず
SEOのお陰でもあります。
- ユーザーは目的のサイトが検索できる事を望む。
- 検索エンジンはユーザーが目的にしているサイトを上位に表示する
上記が成り立つ以上、検索エンジンとしてもWebマスターにSEOを行って貰わないと
困るのです。なぜなら「ユーザーが困るから」です。今でこそ、検索エンジンなど
なくてもブクマサイトやソーシャルサイトなどのお陰で目的のサイトも
探せるようになりました。しかし、そのWebサービスが有名になるまでは
やはりSEOを行います。そうしてユーザーは有益なサービスを受ける事が
出来るようになりました。
検索エンジンとSEOは切っても切れない関係にあると言えると思います。
ブログパーツでSEO
彼もブログパーツを使ったSEO対策でナチュラルリンクを集めるといった
隠しリンクと大して変わらないリンクを集める方法を推奨していますよね?
上記に関して、件のブログパーツを拝見しました。ブログも確認しました。
少なくとも松尾さんの作成されたブログパーツはリンクは隠れていませんでした。
以下はそのブログパーツです。→松尾依里佳のスペシャルコンテンツ
「ヴァイオリニスト松尾依里佳」とあります。この部分がオフィシャルサイトに
リンクされています。これは著作権でもありますし、このブログパーツを閲覧し、
「ヴァイオリニスト松尾依里佳」に興味を持った方がサイトを見たくなっても
リンクがなければサイトを探すのも手間ですよね。
リンクはWWWにおける法律です。リンクがあってこそWebが生きる。
リンクは人為的なものであり、それが繋がる事が「Web」の存在意義でもあります。
Webを使う以上、人為的なリンクの恩恵にあやかっている筈です。こうした
人為的なリンクを否定する事はWebをも否定する事になってしまいます。
裏を返せば人為的なリンクを検索エンジンは「評価」と捉えていると言う事です。
ちなみに私の言う「人為的なリンク」は「人の手でされるリンク」という意味で
「作為的」とは別の意味で書いています。ただ、この議論の中で清音さんの
仰っているような意見もあります。
>「ナチュラルリンクと言ってますが人為的に集められるリンクなんですからナチュラルリンクとは言えません。」
ナチュラルリンクに関しては、たしかにブログパーツは「ナチュラル」という定義としては「怪しい」きがします。なぜかと言えば「コンテンツ」を元にして集められたリンクではないからです。
ブログパーツ自体がコンテンツという見方もできますが、そうだとしても、リンク元のウェブサイトとリンクされているウェブサイトのコンテンツの関連性が見出せません。なので、やりすぎるとスパムと判断される可能性はあるでしょう。
ただし、コンテンツを上手に作成すればナチュラルリンクが集まるのは当然のことで、これを如何に「効率的に」、「効果的に」行えるかが、SEOのプロの腕なんだと思います。
これも否定できません。SEOは不透明性から一概に判断出来ないものです。
正しくないSEOが評価されている現状
元記事にある正しくないSEO対策をしている会社がほとんどの
ビッグワードで上位表示されているのに何を基準として正しいと言っているのか?
裏技使おうがなんだろうがSEO屋は上位表示させてなんぼだと思うのですが?
ここはSEO屋がかなり集まってると思うんです。
別に教科書に載っている当たり前の情報なんて誰も求めてないと思いますし
やれあの方法はスパムだなんだといって批判するだけの場になってほしくないし
そういった記事はただの自社の宣伝にすぎないと思ってます。
この流れでいってしまうとどこぞの掲示板と同じで有益な情報が
全然出てこないところになってしまうような気がします。
求めている情報は松尾さんのブログパーツ戦略のような記事だったり
実際に100くらいのブログを量産してリンクを一箇所に集めたらどう
なったかなんていう検証だったりするんだと思います。
せっかくこんなサイトがあるんだから閉鎖的にならず決め付けず
スパムだろうとなんだろうと裏情報の議論をどんどんしてほしいです。
まず「裏技使おうがなんだろうがSEO屋は上位表示させてなんぼだと思うのですが?」
に関して、これは誤った認識かと思います。SEOは上位表示させる事では
ありません。SEOで大事な事は「その先」です。目的はコンバージョンであり、
上位表示ではありません。が、多くのSEO屋さんは謝った見識を
されていると思います。
本来はユーザーの求めたキーワードに検索エンジンが返すサイト内に入るよう施行
する事で結果的に上位表示されるだけです。また、検索エンジンも「完成形」
ではありません。しっかりとユーザーの望んだサイトを返せるよう、
日々試行錯誤し、アルゴリズムを変えては試している最中です。
よって、検索エンジンが「スパム行為」と言っている行為を行っても
上位表示は出来てしまうのが現状です。検索エンジン技術は
そこまで達していない。だから今はガイドラインを設け、「お願いだからスパムしないで」
とWebマスターにお願いしているのです。検索エンジンがスパムを全て排除
出来る技術があるならガイドラインにそこまで力を注ぎません。排除できないから
Webマスターにお願いするしかないんですよね。
まとめ
スパムはいずれ検索エンジン技術が向上すれば淘汰されるでしょう。
そうなれば現在の上位表示サイトは上位表示できなくなります。
そうならないようにガイドラインに沿ったSEOを行うことが
「正しいSEO」では無いかと思います。
SEO=上位表示ではないですし、私は「正しいSEOは存在する」と考えています。