今さらですけど、「SEOってどんなもの?」
っていうおさらい的な記事を書いてみます。
一部の業者さんによってSEOへの認識は
まったく違うものになってしまい、頭の良い
人まで勘違いするようになってしまいました。
残念な事です。
というわけで、おさらい。SEOとは何か、について簡単に。とくに釣られたわけではないでs
SEOとは
SEOはサーチエンジン最適化の略称です。現在はもうGoogleが主流なのでGoogleに最適化するのがSEO、という認識で大体あってます。勿論、人が使う検索エンジンは他にも沢山ありますが。
では、「最適化」とはどういったものを指すのでしょうか、という話なんですが、まぁ最適化する為の施工なので、
- ユーザーにとって有益でないコンテンツを表示させないようにする
- クローラーにsitemapを送信してインデックスするのを助けてあげる
- URLの変更等で、適切なリダイレクト処理を行う
- そもそも検索エンジンは人への最適化につとめているのでユーザビリティ向上などもSEOの範疇
とかもSEOです。ソースコード云々もこの一環で以前は行われていましたね。やることは死ぬほど多いですし、まぁずらずら書いても仕方が無いので適当に挙げてみました。
え?1位(「上位表示」も然りですけど)を目指す?いやいや、1位を目指すのがSEOではないです。それは順位を操作することになるのでスパム行為に該当するかもしれません。そもそも多くのスパム行為は、特に最適化してませんので「SEO」ではないです。
もちろん、良質なコンテンツを作成して、という形で1位を狙う、というのであればユーザーに利益が生じるのでSEOとして考えていいかなと思います。
ガイドラインを読もう
ガイドラインにもこれは記載されていますのでご覧になってみて下さい。というか、基本的なことはここ読めばあとは何も説明いらないはずです。
SEOはあくまで最適化です。Googleが本来の技術で出すべきSERPsが、Webサイト側が原因で適切に処理出来ないのを助けるのがSEOです。そもそも順位の変動は常にありますし。
なぜ最適化が必要かというと、Googleは完全体では無いからです。まだ欠陥がある訳です。
例えばどんな欠陥があるの
例えば最近流行りのAjaxを使ったWebサイト。これは5509氏が松本クリニックのAjaxページ推移に関して説明しています。技術的な話はリンク先を御覧ください。
AJAXを使ったWebサイトを適切にクロールさせないとインデックスしてもらえないので以下のように適切に処理させます。
AJAX クロール: ウェブマスターおよびデベロッパー向けガイドより引用。
[note]ここは個人的にメモしたかったので飛ばしてくれてもOKです[/note]
1. サイトで AJAX クロール スキームがサポートされていることをクローラーに伝える
ハッシュ フラグメント(URL の # 記号より後のすべての部分)で特別なトークンを使用します。ページ固有の状態を表すハッシュ フラグメントは、先頭に感嘆符を付ける必要があります。たとえば、AJAX アプリケーションに次のような URL が含まれているとします:
www.example.com/ajax.html#mystate
この場合は次のように指定します:www.example.com/ajax.html#!mystate
このスキームを実装したサイトは、「クロールできる AJAX」と見なされます。サイトで HTML スナップショットを提供していれば、クローラーでアプリケーションのコンテンツを確認できるようになるということです。
身近なところでは、Twitterなんかもこの処理をしていますかね。ご自身のプロフィールページのURLで確認出来るかなと思います。
例)http://twitter.com/#!/kachibito
2.escaped_fragment_を含む URL のリクエストを処理するようサーバーを設定する
たとえば、www.example.com/index.html#!mystate をインデックスに登録する場合について考えます。サーバー側では、この URL の HTML スナップショットをクローラーに提供し、クローラーがコンテンツを認識できるようにする必要があります。サーバーが通常のページと HTML スナップショットのどちらを返すかは、クローラーがリクエストする URL によって判断されます。
これが重要なのは、次の 2 つの理由によります:
- ハッシュ フラグメントは、仕様では、HTTP リクエストの一部としてサーバーに送信されません。つまり、クローラーは、URL www.example.com/ajax.html#!mystate のコンテンツを何らかの方法でサーバーに要求する必要があります。
- 一方、サーバーでは、ブラウザで表示する通常のページではなく HTML スナップショットを返す必要があることを認識する必要があります。HTML スナップショットは、JavaScript の実行後にページに表示されるすべてのコンテンツです。サーバー側では、www.example.com/index.html#!mystate(元の URL)の HTML スナップショットをクローラーに返す必要があります。
URLで判断してるので適切な処理をサイト側でしてね、って話です。5509氏はこの辺を説明してくれてます。
3. ハッシュ フラグメントを使用せずに処理する
一部のページにはハッシュ フラグメントがない場合があります。たとえば、ホームページを www.example.com#!home ではなく www.example.com にしたい場合がこれに該当します。
ハッシュ フラグメントがないページをインデックスに登録するには、ページの HTML の head 部分に特別なメタ タグを組み込みます。メタ タグの形式は次のとおりです:
<meta name=”fragment” content=”!”>
このタグは、この URL の「汚い」バージョンをクロールする必要があることを示します。<meta name=”fragment” content=”!”>をページ www.example.com に組み込むと、クローラーは一時的にこの URL を www.example.com?_escaped_fragment_= にマッピングし、その URL をサーバーにリクエストします。その後、サーバーでは、www.example.com に対応する HTML スナップショットを返します。
このメタ タグには、有効な content の値は “!” のみであるという、重要な制限事項があります。
つまり、このメタ タグは、常に<meta name=”fragment” content=”!”>という形式にする必要があります。これは、ハッシュ フラグメントが空で、ページに AJAX コンテンツがあることを示します。
Ajaxw使ったWebサイトであることをmetaタグでGoogleに教えてあげないとうまく処理してくれません、って話です。
4. サイトマップを更新して新しい AJAX URL リストを提供することを検討する
クローラーでは、サイトマップを使用して、クロールによる検出を補完します。サイトマップには、検索結果に表示する URL を指定します。
多くの場合、
http://example.com/ajax.html?_escaped_fragment_=foo=123
ではなく
http://example.com/ajax.html#!foo=123
のように指定します。ただし、ホームページなど、#! を使用せずに検索結果に表示したいサイトのエントリ ページがある場合は、この形式は使用しません。たとえば、検索結果に http://example.com/ を表示したい場合、サイトマップでは http://example.com/ を指定し、<meta name=”fragment” content=”!”> をドキュメント ファイルの <head>に組み込みます。
Ajaxを使用したWebサイトの適切なサイトマップ記載方法です。
とまぁ、面倒臭い処理をしないとGoogleは適切なインデックスが出来ません。インデックス出来なければ検索にかかりません。
これをしないと、松本クリニックを利用したい街のおばあちゃんが「松本クリニックが見つからないのう・・・」ってなっちゃうわけです。おばあちゃんが検索するかわかりませんけど。
【追記】
「欠陥」という言葉の語弊があったかもなので追記しますね。欠陥=不良品ではないです。言葉通り、まだ足りてない点って意味です。GoogleはAjaxを使ったWebサイトをクロールしたいけどまだちゃんと出来ないからその部分を補う必要があるというだけで、Googleがクロール出来ないから欠陥があるとかって意味ではないですよ。そもそもクロールしたがってるのはGoogle側ですし。語彙がないもんで申し訳ないです。
心配せずともコンテンツファームは消えている
某氏の記事でそうだそうだ!みたいな意見が多数あり、僕も例外なく賛成です。というか、そもそもコンテンツファームは特にサーチエンジンに最適化してないですし、SEOのテクニックでもないです。
心配せずとも、パンダアップデートでコンテンツファームは消えつつあります。某氏も行っていたらしいので気をつけないとですよね。日本でのパンダアップデートはこれからです。コンテンツを見直すのもSEOなので、むしろナ◯ピは、これから必要になると思うんですけど・・・
質重視こそ本来の形
量よりも質だ、というのは数年前から言われ続けていますし、それこそが本来の「上位表示を意識したSEO」と言えます。良質なコンテンツがリンクという形で評価され、上位表示されます。
でも、量より質ではなく、質のよいコンテンツで量も豊富なのが理想じゃないかなと思います。別に質と量が伴わない訳ではありませんので。勿論生産性に限界はありますけど、目指すのがWebマスターの役割とも言えそうです。
ずらずらと書いてしまいましたけど、GoogleはSEOのスターターガイドを発行しているのでもう一度ご覧になってみては如何でしょうか。
胡散臭い、という事について
あと、もう一点、これはSEOには関係有りませんが、基本的に世の中は胡散臭い物が無くなるほうが不自然です。人の集まる所には胡散臭いものが集まるのが自然じゃないかと思います。悲しいことですけど。
ですので、いかに自分でフィルタリングするか、っていう時代がきてるんじゃないかなと思うわけです。ソーシャルメディアはその一角に過ぎないかなぁと。この辺はネタ帳さんも仰ってますので御覧ください。
以上、SEOのおさらいでした。なにか間違ってたら修正しますのでお手数ですがご指摘下さいませ。