オープンソースで提供されている自己ホスト型のチャット機能付きライブストリーミングツール・「Owncast」

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Owncast


Owncastはオープンソースで提供されている自己ホスト型のチャット機能付きライブストリーミングツールです。

Zoom等のビデオ会議ではなく、Youtubeやニコニコ、Twitch(Amazon)、Facebook Liveなど1対多数の、いわゆる生放送というものを、自身の管理するサーバーで出来るようにする、というもの。チャット機能や埋め込み機能(embed)なども付いていますが、投げ銭機能の類はまだ無いようです。

現在、この手の動画クリエイターはYoutubeやニコニコ、Twitchなどに依存した形になっています。ご存知のように今では大きなマーケットに育ち、巨額の資金も動く等、本格的なビジネスを展開するクリエイターも少なくない反面、彼らは常に運営側に生殺与奪の権利を握られている形となっています。やや大袈裟かもですが。

現在どこかしらのプラットフォームに依存せざるを得ないのが一般的なので、こういったOSSによって自身で管理する選択肢はそろそろ必要になるのではないかと思います。

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本ツールの開発者は、Youtubeを始め、多くの配信プラットフォームは誰もが手軽かつ無料で楽しめるようになっており、それが理由で巨大なマーケットに育った側面もあります。

ただ、本質的には無料ではなく、配信者のIDやデータと視聴者のIDやデータを対価として払っている事を忘れてはいけません。自身で管理する以上、サーバー代の負担が生じますし、コミュニティを抜ければマネタイズもハードルが高いものになっていくでしょう。

GoogleやAmazon、Facebook等に魂を捧げて彼らの手の中に入り依存するか自衛するかは配信者や視聴者次第ではありますが、本ツールの開発者は自衛する形の方が魂を売るよりも良い選択だと考えて開発したみたいです。

GAFAを始め、他者のパーソナルデータを商品の目で見る企業との付き合い方には少しか投げていく必要がユーザーにもある時代かもしれません。と、書いておきながら筆者はGoogleに頼りっきりです。実際、なかなか難しい所ですが、例えばメールは暗号化してくれるセキュアなprotonmailに徐々に移行しつつありますを使い始めましたし検索エンジンも最近はもっぱらDuckDuckGoになり、意識も変わりつつあります。依存はWebで活動する以上、致し方ありませんが、少しでもリスクを減らすためにある程度分散させるのも手かもしれませんね。

ライセンスはMIT。GoogleをDisるような事を書いておいてアレですが、Goで書かれています。

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